2018年度 卒業制作 Student Works 2018

家出のすすめ ~上機嫌な女たち~ iede no susume

今田安希奈 IMADA Akina

ファッションショー|毛布、シルク、ほか|ミクストメディア
Fashion show | Blanket, silk, other | Mixed media | 11min 30sec
H2500 × W5000 × D2000mm(舞台セット) 11分30秒(上演)

笑うほどに
怒るほどに
歌うほどに
踊るほどに
走るほどに
築くほどに
生き急ぐほどに
夏を待ち焦がれるほどに
着飾るほどに
口紅を落とすほどに
夢見るほどに
恋するほどに
愛するほどに
旅するほどに
だから、今、家出のすすめ。
小平より、上機嫌な女たち。一張羅の男たち。
帰る場所ごと、旅をする。
愛を込めて…スッテンテン。
平成三十一年の、冬!

Photo: INAGUCHI Syunta
Photo: INAGUCHI Syunta
Photo: INAGUCHI Syunta
Photo: INAGUCHI Syunta
Ryan seminar

9号館地下展示室(脇通路)

小倉あかり OGURA Akari

インスタレーション|グラスオーガンジー、シルク、チュール生地、ストレッチ生地、鉄、木材、コンクリート
Installation art | Glass organdie, silk, tulle fabric, stretch fabric, iron, wood, concrete
H2300 × W28100 × D500mm モデル13点 什器8点

女性フェロモンの視覚化
__は __をかたち作る
__は __を変化させる
__は __を引き寄せる

Photo: INAGUCHI Syunta
Photo: INAGUCHI Syunta
Photo: INAGUCHI Syunta
Photo: INAGUCHI Syunta
Amano seminar

35°43′34.5″N
139°26′51.6″E

小杉将之 KOSUGI Masayuki

模型|チップロール、スタイロフォーム、モデリングペースト、スチレンボード
Model | Chipboard, styrofoam, modeling paste, styrene board
H300 × W1222 × D4860mm

映像| 2分12秒
Video | 2min 12sec

『花畑』とは本来身近には必要のないものである。生活の道具でもなければ、生死に関わるようなものではない。しかし、花畑は静けさを持つ。惹かれるように急いだ足を止め、細部やその周囲に目を向ける。同じく立ち止まった人達と何かを分かち合うことが私達にとって重要だと考える。本来急ぐ必要のないはずの場所に新たな空間をあたえ、新しい施設を設計する。この空間を学生が訪れ、時に通過し、そして立ち止まることで、デザインやファインといった学科間を越えた交流の種になる。そこへの一歩は新たな視点をあたえ、様々な静けさを纏い、人やモノを育てるであろう。私はこの空間を『花畑』と名付ける。

Photo: SANBONMASTU Jun
Photo: SANBONMASTU Jun
Photo: SANBONMASTU Jun
Photo: SANBONMASTU Jun
Katayama seminar

Eclipse Day ~皆既日食の日に~

清水恵里 SHIMIZU Eri

インスタレーション|段ボール、新聞紙、アクリル絵具
Installation art | Cardboard, newspaper, acrylic paint
H3000 × W1900 × D26000mm

古くから太陽は全ての生命の根源であり世界中を照らす最高神と伝えられている。
そして、月によって太陽が欠けていき、明るかった空が暗く包まれる皆既日食の日、彼らは何処からともなく顔を出した。空を見上げる者、宴を始める者、筆を取る者。
それぞれの個性をもった、79体の生命を表現した。

Photo: SANBONMASTU Jun
Photo: SANBONMASTU Jun
Photo: SANBONMASTU Jun
Photo: SANBONMASTU Jun
Photo: SANBONMASTU Jun
Photo: SANBONMASTU Jun
Kotake seminar

選択 choose, pick, select

白石桃子 SHIRAISHI Momoko

インスタレーション、パフォーマンス|紙
Installation art, Performance art | Paper
H2680 × W3400 × D4500mm

右手でコップを持つ。
コンビニで特製肉まんを買う。
武蔵美で卒業制作をする。
日々積もる、意識的・無意識的な選択を集めました。
私は大学を卒業して、これから1つの会社で働きます。でも、例えば、居酒屋で偶然出会った人と話して、進路が変わるかもしれない。友達と立ち話しをして電車に乗り遅れた結果、スーパーのタイムセール中に買い物ができるかもしれない。
今、選んだほんの些細な選択によって、実は、自分や誰かの未来が大きく変わっていくかもしれません。

Photo: SANBONMASTU Jun
Photo: SANBONMASTU Jun
Photo: SANBONMASTU Jun
Photo: SANBONMASTU Jun
Photo: SANBONMASTU Jun
Ikeda seminar

Similar Character

高砂結衣 TAKASAGO Yui

本|紙
Book | Paper
H364 × W257 ×4点
ポスター
Poster
H1030 × W728 ×7点
映像|1分41秒
Video | 1min 41sec

これは英語の O オー なのか
数字の 0 ゼロ なのか
大文字の I アイ なのか
小文字の l エル なのか
少し似ている文字、記号たちを様々なフォントごとに並べてみたら大きな差があるものや見分けが難しいものがあることに気がついた。
これらの図形として似ている文字たちをSimilar Character|類似文字と呼ぶことにし、その類似文字を繋ぐように図案を制作した。
この本は類似文字を7組取り上げ、30種類のフォントごとに図案を制作し、まとめている。淡々と並べられた図案はまた新たな何かに見えてくるかもしれない。

Photo: SANBONMASTU Jun
Photo: SANBONMASTU Jun
Photo: SANBONMASTU Jun
Photo: SANBONMASTU Jun
Katayama seminar

木生 Revive

内藤陽太 NAITO Yota

インスタレーション|割り箸
Installation art | Disposable chopsticks

自然の木であった頃の周りに絡み付いていく様を割り箸の姿で表現した。

Photo: INAGUCHI Syunta
Photo: INAGUCHI Syunta
Photo: INAGUCHI Syunta
Photo: INAGUCHI Syunta
Photo: INAGUCHI Syunta
Photo: INAGUCHI Syunta
Koizumi seminar

Soundscape Morphologies II

籏智裕駿 HATACHI Yujun

インスタレーション|鉄、メッシュ、ピエゾマイク、エフェクター、スピーカー|溶接、縫製
Installation art | Steel pipe, mesh, piezo microphone, effect pedal, speaker | Welding, hand stitching
H3500 × W2700 × D6000mm

人は空間をどう認識するか?と言う疑問から始まった作品。空間を認識する時人は深さ明るさなどの空間のディテールを視覚的な情報として感覚を支配されている。この作品では聴覚の様相である音を使って空間を探索する。始まりと終わりがある時間の様相でもある音、そして形がフレキシブルなストレッチメッシュを使って静的な空間との融合が可能になることで音と空間のインタラクティブシンセサイザーになった。

Photo: INAGUCHI Syunta
Photo: INAGUCHI Syunta
Photo: INAGUCHI Syunta
Photo: INAGUCHI Syunta
Photo: INAGUCHI Syunta
Igarashi seminar

Black and Blue

林陸也 HAYASHI Rikuya

ファッションショー|布、スピーカー、ほか|7分
Fashion show | Fabric, people and sound, other | 7min

それは季節、だったかもしれないし、時代、と呼んでも差し支えない。もしくは恋や夢と書いた方がしっくりくるのだろうか。しかし、そのどれもわずかに的を外している気もする。
いずれにせよ、今まさに終わろうとしているそれ、つまり終わろうとしている季節、時代、恋、夢、のようなもの。について語るほど難しいことはない。
なぜならそれらは一種の熱病のようなものである。当の本人から見れば非常に濃密な期間であっても、周囲から見れば、薄ぼんやりした記憶しか残っていない、なんてことが往々にしてある。
かといって、僕が描こうとしている「それ」は麻疹や恋患いのように、誰もが一度は、といった類の経験でもない。これがおそらく、前出の言葉だけでは射抜けなかった原因であろう。
夜の多摩川にも、ハーレムの八階建てのオンボロアパートにも、新宿の高層ビルの一室にも、そして、今ここにも確かに僕は存在していたのだから。
僕にとって「学生生活」を一言で呼び表すのはそれほどに難しく、代わりに僕はそれを「青春」と呼んだ。
あなたにとってもそれが「青春」であると期待しながら。
最後に、今回の作品に携わってくれた友人や後輩たち、僕の作品を見てくださった皆様、いつも僕の為に美しいアートワークをデザインしてくださっている渡部糸女氏、今まで多大な支援を続けてくださった家族に心から御礼申し上げたい。そして、僕が大好きな人たちや音楽や芸術に敬意を。
この作品が、あなたたちとの合作であることを誇りたい。
ちなみに、あなたが目撃した作品のタイトルは「Black and Blue」、喪を意味する「Black=黒」と青春の「Blue=青」そして英語で「Black and Blue」は体に残った痣を意味する。
8人の美しいモデルと、それを引き立てるお洋服たちとともに、僕たちの旬をどうか楽しんで頂きたい。そして僕たちとあなたが同じく過ごした青春を慈しんで頂ければ幸いである。
そもそも、これで本当に青春は終わっちゃうの?

Photo: INAGUCHI Syunta
Photo: INAGUCHI Syunta
Photo: INAGUCHI Syunta
Photo: INAGUCHI Syunta
Photo: INAGUCHI Syunta
Photo: INAGUCHI Syunta
Photo: INAGUCHI Syunta
Photo: INAGUCHI Syunta
Tsumura seminar

光景 a scene

藤原慧茉 FUJIWARA Ema

インスタレーション|ミクストメディア
Installation art | Mixed media
H1350 × W4800mm H1100 × W1500mm H1200 × W1820 × D300mm

ただの点や線が連なって 大きなかたまりになった時
それはどんな眺めになるだろうか
その点や線たちは ある光景の中の
空を舞う雪や 街を行き交う人々のような
存在になることはできるだろうか

Photo: SANBONMASTU Jun
Photo: SANBONMASTU Jun
Photo: SANBONMASTU Jun
Photo: SANBONMASTU Jun
Photo: SANBONMASTU Jun
Photo: SANBONMASTU Jun
Igarashi seminar