2023年度 卒業制作 Student Works 2023

2023年度 卒業制作 優秀作品 Student Interview 2023

“Obscurity”

オ チェヒョン OH Chaehyeon

ショー、パフォーマンス|皮、布、紐、ほか

who m I ? who r u ?

Photo: OTSUKA Keita
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RYAN seminar

無主物の終点 The terminus of things without owners

小澤拓生 OZAWA Hiroki

インスタレーション|廃材(木材、竹、金属、タイヤ、ほか)
サイズ可変

無主物とは法律の場で主に使われる言葉であり、誰の所有にも属さない物を意味している。この無主物という言葉は主に過去に誰かの所有物であった廃棄物に使われることが多いが、他に誰の所有物でもないモノである空気、水、植物といった自然環境にも使われる。誰かによって棄てられ、誰の物でもなくなった廃棄物と元来誰の物でもなく、誰の物でもある自然環境が同じ言葉で表されるのであれば同じように大切に扱うことは出来ないだろうか。この空間は日本独自のアニミズム(自然崇拝)思想である神道を元に構成した。様々な無主物達が共存、融合し、椅子というモノとしてある種の神として新たに魂を宿す。ここは無主物達が人が座るという行為を通してひと時の間だけ主を支えるモノとして生まれ変わる場所となる。

Photo: OTSUKA Keita
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IGARASHI seminar

Flux House

佐藤明日香 SATO Asuka

プレゼンテーション|スチレンボード、塩ビ板、紙、カスミソウ、木材、ビス、ほか
ポスター|H914 × W645mm(4枚)
プレゼンボード|H400 × W1000mm
模型|H400 × W520 × D520mm、H150 × W300 × D300mm

かぞくから いえを考える
いえから かぞくを考える

家族のかたち・暮らし方は、時代の流れとともに変化している。
しかし、その変化を感じられない程に私達にとって家族というものは感覚として当たり前であり、日常のひとつだ。

世の中には同様に、“普通”とされていることやものが多く転がっており、無意識のうちにレールの上を歩いてるように、
よく考えずに自分の心とは反する方向に物事を選択してしまうなんてことは、多くのひとが経験しているかもしれない。
私はそれが怖い。

私たちは、どんな選択肢でも考えることができる。

それを伝えるために、”家族と住空間”というありふれた日常を示すオブジェクトを用いて、
今の世界では普通とはされない、多夫多妻制の家族をコミュニケーションから住空間に至るまで空想してみた。

『Flux』はフランス語で流れという意味。時間と家族の変化の流れに、
対応できる住居を目指した。

Photo: OTSUKA Keita
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KATAYAMA seminar

charming remnants

白木優羽 SHIRAKI Yu

インスタレーション|繊維素材、PET樹脂
サイズ可変

この作品タイトルであるcharming remnantsは、「素敵なハギレたち」という意味である。
大学生活の中で作品制作のために材料を廃棄してきたことや、これ以上新しい素材から作り出す意味について考えたことをきっかけに制作を始め、繊維素材は不要になったハギレや古着を石川総研さんで加工していただいたものを使用した。
今までに作られ、行き場の無くなってしまった衣服たちをどう扱って行くべきなのか探るとともに、自分らしい軽やかさのあるファッションを目指してそれぞれデザインした。

Photo: OTSUKA Keita
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TSUMURA seminar

reflection

園田瑞稀 SONODA Mizuki

ショー、パフォーマンス|PVC、布
公演時間|6分23秒

reflection: 反射、反映、内省
光が鏡に反射する様子と自分自身の内面を見つめることを比喩してリフレクションの概念が生まれた。内面を見つめ外側に映し出し捉え直すことで、新たな自分に出会う。

塩化ビニール素材のコードを編んだルックが主体になっており、通常クラフトに使われる素材の解釈の変換、身体との親和性を持たせることを可能にした。それは固定概念の払拭、現代のファッションが社会に対する一種の鎧という要素を示している。
シルバーで覆われたファッションショー会場はモデルが歩くと様々な所へと映り込む。周りを取り巻く環境や人からの影響を受け、それが現在の自分自身の存在に繋がっているということを示している。自分自身の内面を見つめ、どのように社会と交わっていくのかその関係を考えるきっかけになればと思います。

Photo: OTSUKA Keita
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TSUMURA seminar

平行 Heikou

谷太志 TANI Taishi

インスタレーション|木材、紙、写真
H1900 × W2000 × D6000mm

禅仏教における思想は、無限に広がる宇宙のようだ。
私が知覚しようとする世界はあまりにも広大で、自由であった。

世界を同一視する精神世界は、宇宙的空間を獲得している。
それぞれの固有の境界がなくなり、言葉の持つ意味から脱却を始める。詰まるところ、私は空間であり、空間は私であるのだ。

Photo: OTSUKA Keita
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RYAN seminar

隣の芝生は青いのか Is the lawn of the neighbor blue?

谷口茉広 TANIGUCHI Mahiro

ショー、パフォーマンス|便座、カスタネット、ほか
公演時間|6分25秒

私たちは毎日毎日トイレに入る
今ある悩みもいつかは水に流れますように

Photo: OTSUKA Keita
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OTA seminar

あたたかな任務 warm mission

ふたまたつづみ FUTAMATA tsuzumi

パフォーマンス|ストッキング、綿
サイズ可変

私の任務は“人を変える服”を作ることだ。
変わるということは怖い。

だからこそ、私はその恐怖に挑みたい。
あなたが誰かを変えること、あなた自身が変わること、それが意図的でなくても、勘違いだったとしても、価値があることに変わりはない。

人間はみんな怖がりだ。
だからこそ価値を見つけてきた。
動物としての防衛本能を理性で壊して色々なことを成してきたんだ。
私たち、もっと面白いことがしたい。

死ぬ以外の怖いこと、生きてるうちに全部したい。
そして、あなたに新しいものを見せたい。
あなたのことを変えたい。
それが私の任務。やわらかく、あたたかな任務。

Photo: OTSUKA Keita
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TSUMURA seminar

TSUI BISCUITS 馬李皓淳

馬李皓淳 MA Lihaochun

プレゼンテーション|木、金属、段ボール、布、ススキ
空間|H4000 × W4000 × D6000mm
映像|3分16秒、4分20秒、0分42秒
本|H240 × W170mm

-僕にとって「郷愁」のシンボルである脆餅(cuì bǐng)は、徐々に地元の人々の記憶から消えつつあり、若い世代もこのような伝統的な食べ物にあまり興味を持っていないようだった。
なので、僕はブランディングを通じて、若者の関心を引き、彼らが伝統文化に再び興味を持つようにしたいと考えた。

「伝統を尊重しながら学びつつ、新しい潮流を作る」という考えを元に、ブランドコンセプトは「温故知新」にした。

-「伝統とは。伝統文化の未来はどこにあるのか。なぜ伝統が徐々に消えていくのか。私たち若い世代にできることはなにか。」
僕が日本で勉強してきた結果、新しい視点で故郷のことを再び考え、地元にある伝統焼き菓子のブランディングを行った。地元の工場での取材や撮影から始まり、ゼロから新しいブランドを作り上げた。

-グラフィック(ロゴ、パッケージ、ポスター、メニュー、ドキュメンタリー雑誌)、映像(3D CG 動画、ドキュメンタリー動画、モーション動画)、空間デザイン(フラッグシップストアの店舗設計(CG、模型)、ポップアップストアの1:1実寸体験型空間)を一括でプロデュースした。

ようこそ、僕の初ブランディングプロジェクト:TSUI BISCUITS へ

Photo: OTSUKA Keita
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KATAYAMA seminar

ATID

松井友里恵 MATSUI Yurie

パフォーマンス|木材、昆布、土、布
サイズ可変

ATID

未来、運命、準備

私は少し未来の
少し浮いた高いところから
いつもみていますから。

私の故郷、北海道函館の昆布です。
過去を知り、未来に備える。

違う視点で 別の次元で

Photo: OTSUKA Keita
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RYAN seminar

地球の肌 Skin of the Earth

明和峻矢 MEIWA Shunya

インスタレーション|紙、木材、石、プラスチック、プロジェクター
庭園|サイズ可変
映像|5分40秒
写真|H148 × W100mm

私たちの“日常”は地球にとっての“肌”。

変わり続けるもの。だからなのか、残さなければいけないと思った。

この庭園は、日本でもあり、生活でもあり、誰かでもある。
そしてこの映像は、窓であり借景である。

体の中には昨日までの景色。目の前には今日の景色。

Photo: OTSUKA Keita
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SUZUKI seminar

거리コリ Distance

YANG Sehwan

インスタレーション|木材、ブラウン管テレビ、アクリル、ミラーシート、ハーフミラーシート
H4000 × W6000 × D4000mm
映像|2分50秒

この作品は、大切な人々に出会い、映画のような留学生活を暮らした4年間の映画のエンドロールである。4年間、自分と繋がった1620人の本名がこのエンドロールに載っている。元の映象は遅いスピードで上昇するエンドロールであるが、速いスピードで落ちる現象は、HDMIポートをRCAに変換する際に、NTSDとPALのアナログ受信のバグを利用した、テレビ電気回路の現象でる。この終わりのない穴に落ちるエンドロールは、4年間繋がった大切な人たちとの思い出をこの10号館の深い奥まで残し、また新しい映画を始めるための終わりである、記念碑的な私の「卒業」作品だ。

Photo: OTSUKA Keita
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RYAN seminar

かみさまを殺すための旅を行って A journey to kill Got

結城真央 YUKI Mao

公演時間|120分

自身の経験を元に、虐待や貧困に喘ぐ「みえない子どもたち」の心理を描いた『ブリキの金魚』『やさしいおうちやさん』『MAGICAL♡ GIRL♡APOLOGIZE』『perfect nymphet』の四編からなるオムニバス作品の上演記録である。

Photo: OTSUKA Keita
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IKEDA seminar