学生作品 Student Work
2020年度 卒業制作 Student Works 2020
Blurred image, alive ( F ).
宮本日向子 MIYAMOTO Hinako
インスタレーション|木、アクリル、砂、レコード、プロジェクタ、セメント、液晶ディスプレイ、ほか
Installation art | Wood, acrylic, sand, record, projector, cement, LCD, other
サイズ可変
(空白一行)
「母は、母としてしか生きてこなかったのではないか。」
22歳になった今の私が想う私の母のこと。
こどもの頃から考えていた女性の生理現象のこと。
見ようとしても見えないこと。
これから女性として日本で生きていくということ。
等身大 life-size
塩月彩矢 SHIOTSUKI Aya
インスタレーション|鉄、MDF|溶接
Installation art | Iron, MDF | Welding
立体|H13500 × W5000 × D5000mm
私はこの1年間「構造」について研究してきた。
職人の手作業で作られ築60年以上経ってもまっすぐ構える姿は私の理想像であり、雲の上のような存在。
10号館吹き抜けの2Fの縁を雲として捉え、いつかは私も立派に成長しこの雲を突き抜けたいという思いを込めた作品。
この作品は私がこれから表現者として、デザイナーとして生きていく上でのスタートライン。
決意という意味を持つ白をテーマカラーに制作した。
Anattā
田中翔馬 TANAKA Shoma
インスタレーション|鉄
Installation art | Iron
H2150 × W4325 × D2325mm
“音”とは物体の振動が空気に伝播し、人間の耳に伝わることで発生する聴覚現象である。私はその一連の現象から、音とは即ち“空間の揺らぎ”のことであると解釈した。空間の揺らぎが音であるならば、音と空間は密接な関係にあると言える。
構成された素材と空間に生まれる揺らぎは、人間の五感だけでは感じ取ることのできない、我々の精神的な領域に作用するエネルギーを持つだろう。そこに響くのは質量から放たれる振動であり、そこに顕現するのは遍く人々が潜在的に知覚している空間の揺らぎである。
何者 Nanimono
露崎紗也子 TSUYUZAKI Sayako
パフォーマンス|布、木材、塗料、ほか
Performance art | Cloth, wood, paint, other
上演時間|10分00秒
なに-もの【何者】
1 はっきりしない相手をさす語。だれ。
2 あらゆる人。いかなる人。何人(なにびと)。
「人間が何者か」と問われても正確に答えられる者はいない。
ここに風景がある There is a landscape here
飛塚瑶子 TOBITSUKA Yoko
インスタレーション|糸、鏡
Installation art | Thread, mirror
サイズ可変
窓から外を見なくても、
写真に収めなくても、
そこに風景はあった。
「見る」ことをすれば、風景はどこにでも立ち上がった。
見ていなかった空間に気づく。
もう一度世界を見る。
ここに風景がある。
Think weekを実践する宿泊施設「下載ノ清風」の計画 Accommodation planning
中川拓海 NAKAGAWA Takumi
プレゼンテーション|木材、プラスチック、スタイロフォーム、ほか
Presentation | Wood, plastic, styrofoam, other
模型|H900 × W900 × D310mm、H900 × W900 × D480mm、H900 × W900 × D290mm、H900 × W900 × D240mm、H900 × W900 × D250mm、H215 × W1800 × D925mm
Think weekとは一週間ほどの時間をとり、他の情報を遮断し、特定の題材に関して深く考えること。
「下載ノ清風」は安房川に計画した五つの島にそれぞれ建つ建築に宿泊する五人限定の宿泊施設。
考える行為を五つに分け、島と建築のコンセプトを“座・寝・泳・歩・籠”とした。
靡 Fluttering
西山洋平 NISHIYAMA Yohei
インスタレーション|OHPフィルム、発泡スチロール、ほか
Installation art | OHP film, styrofoam, other
サイズ可変
植物の持つ”アイデンティティ”を、無機物という制約を自身に課して、どのようにすれば空間的表現が出来るかを考えた。
空間に存在する確かな対象は「靡」だけ。「靡」以外の全てを消し取ったので、見る対象が無心の境地に至ってもらえると幸いだ。
以前、静岡県伊東市にある大室山にリフトで登った事がある。
風に靡かれる草木はどこか踊っているようで楽しげに見え、無心で眺めていた。
この大室山の草木から着想を得た「靡」で草木のらしさである「靡くこと」のみを切り取った作品を作ろうと決めた。
見た目 looks
平田真裕子 HIRATA Mayuko
インスタレーション|写真紙
Installation art | Photo paper
サイズ可変
見た目
私の目を
レンズを
画面を
プリンターを通し
偉い人が見た目を通し
あなたに見られるところ