「東アジアのデザインと、その未来」 2024/10/10

課外講座実施【空間演出デザイン学科研究室企画】

講師:ShiKai Tseng

開講期日:2024年9月19日(木)※当講義はすでに終了しました。l

場所:9号館211講義室

対象:全学科・全学年

主催:空間演出デザイン学科主任教授  安藤  北斗

講義では、近年の東アジアデザインの動向について、特に社会的・文化的背景がデザインに与える影響について議論されました。Shikai先生は、実践的な視点から東アジアにおけるデザインの役割と課題について考察し、持続可能な社会への貢献をどのように果たせるかを強調しました。また、自身のプロジェクトの紹介を通じて、地域資源や伝統技術をデザインに組み込む手法の重要性を提示し、環境と文化に根ざした作品制作の意義について具体的に説明しました。

【講師プロフィール】

■ShiKai Tseng
デザイナー、キュレーター。Studio Shikai 主宰。實踐大学インダストリアルデザイン学科准教授。英国Royal College of Artでプロダクトデザインの博士号を取得。2008年以降、ロンドン、ミラノ、パリ、スウェーデン、台湾、上海などで作品を発表し、多くのヨーロッパのギャラリーとコラボレーションを行う。国際的に多数の賞を受賞、作品「Ripple」はVitra Design Museumおよび上海ガラス博物館に収蔵されている。台湾を代表するデザイナーとして知られ、多様な素材を用いてメッセージやストーリーを伝えることに注力している。プロダクトデザイン、家具デザイン、インテリアデザイン、フードデザイン、展覧会の企画まで活動は多岐にわたり、デザインを通じて台湾文化の新たな側面を発信している。2015年にはロンドンで「Eataipei」展を、2016年にはロンドン・デザイン・ビエンナーレで台湾館をキュレーションするなど、台湾デザイン界の発展に大きく貢献している。近年では、地域文化やサーキュラーエコノミーに関する大規模プロジェクトにも積極的に関わっている。